ミスミ商品ガイド
- ミスミ「スポット冷却パイプ」は、金型のキャビティやスライドコアを部分的にスポット冷却ができるように開発された新商品です。 熱可塑性樹脂の射出成形では、金型のキャビティ表面温度を適切に維持することが精密成形や製品の表面光沢を実現するためには大変重要です。しかし、狭い部分やエジェクタピンなどが入り組んでいる部分の冷却は困難で多くの場合、冷却構造を設けないで金型を製作してしまうケースがあります。そう
- エジェクタピンは、プラスチック射出成形金型では成形品を金型から取り外すために必ずといって良いほど使われている基本部品になります。射出成形金型から成形品を取り出すときの成形品の温度は、一般的には50~300℃ぐらいの温度になっているので、人間が手作業で成形品を取り出す作業は火傷を負ってしまいますから危険です。また、成形品は、樹脂の成形収縮によって金型の可動側(一般的には)に収縮の力で強固に
- 金型を作って、成形試作を行ったところ、「ランナーの太さをあと少し細くしておけばよかった!」 とか、「左右のキャビティの充填バランスがどうしても取れないから、ランナーの太さを調整したいのだが・・・・」といった経験はありませんか? 金型にランナーを機械加工して掘り込んでしまうと、それを細くするためには、金型の作り直しや、入れ子修正、溶接などの大掛かりでお金のかかる対応をしなければなりませ
- コールドランナーで射出成形したときのゲート切断を型開き動作を利用して行うためのユニット商品です。 薄肉成形品やひけを嫌う成形品のゲートは、サイドゲートやゲート径の大きなサブマリンゲートなどを使用します。そうするとゲートの切断を後工程で行うのには苦労をする経験をされた方も少なくないと思います。 「型内ゲートカットユニット」は、パーティング面を閉じたままで、ゲート部がらせん溝に沿って回転
- プラスチック射出成形金型のキャビティには、毎ショット高温の溶融樹脂が流入してきます。そして、その流入温度は、樹脂の種類によって適切な温度範囲が決まっています。 キャビティの全体の温度は、これらの温度範囲となるように冷却水やスチーム、カートリッジヒーター等で適切に保温されなけらばなりません。 ところが、コアピンやスプルーブッシュなどの一部分では樹脂から伝わってきた熱が徐々に累積してい
- プラスチック射出成形につきまとう永遠の課題の一つは、ガス抜きです。これまで60年間世界中でガス抜き対策が講じられてきました。ある程度の経験的な対策は確立されてきました。しかし、科学技術の進歩は、次々と新しい合成樹脂を市場へ投入できるようになってきています。新しい樹脂には新しい成形加工技術や金型技術が必要になりますが、それらが確立されるためには何回もの試行錯誤を繰り返さねばなりません。一方
- 射出成形ではキャビティとコアの冷却が、生産性、生産コストそして品質安定に大きな影響を与えます。それは百も承知であっても、冷却水孔を設けるスペースがないからしかたがない、うまい冷却構造が従来の方法だと適用できないから仕方がない・・・。こんな悩みに解決策を提供できるのがミスミの新商品「スポット冷却パイプ」です。 冷却水や加圧スチーム、冷却油などの流体を冷媒として金型内を循環させる温度調節機構は
- ミスミ「冷却穴付センターピン」は、成形品のボス部や樹脂歯車の軸受部を離型させるために用いられる、エジェクタスリーブ構造に使用するセンターピンです。 深い穴形状をコアに彫り込んだ場合には、成形品を突き出す際に、一般のエジェクタピンだけでは離型させることが不可能な場合があります。このような場合には、エジェクタスリーブで成形品形状全体を真下から突き出さねばなりません。エジェクタスリーブをガ
- ミスミ「角シャンクエジェクタピン」は、小型精密金型の成形品突き出しの用途として商品化されたものです。 プラスチック製の電子部品、コネクター、光学部品、精密機械部品などの突き出しを、正確かつ高精度に行うためには、吟味された素材を用いて、かつ、機械加工精度の高いエジェクタピンが必要です。
- ミスミ「エコ・スプルーブシュ」は、スクラップとして廃棄されるコールドランナーを削減し、サイクルタイムを短縮できる効果があるスプルーブッシュです。 スプルーは、金型内へ射出成形機の射出シリンダーから樹脂を導くための導入路で、コールドランナー金型では必須の部分になります。しかし、樹脂の充填が完了した後はその効用を終えて、スクラップとなる運命にあります。 スプルーのサイズは、樹脂を流動
- 「エクステンションノズル用スプルーブシュ−ロケート押さえタイプ」は、射出成形機のエクステンションノズル(延長ノズル)に対応させるために開発されたスプルーブシュです。エクステンションノズルは、射出ノズルの先端部に取り付けるタイプの延長ノズルのことですが、金型の固定側の内部までノズル口を進入させることができることから、コールドランナーのスプルー部を短くすることが可能となり、スクラップの減少、材料代
- ミスミ「ランナーロックピン・スーパーハードロックタイプ」は、コールドランナーの3プレート構造金型で、ランナーロックをするために使用されるランナーロックピンの新製品です。 ランナーロック部の溝が2段に構成されており、かなり強固なランナーロックが可能となります。熱可塑性エラストマーやポリプロピレンなどの軟質プラスチックのように、ランナーロックのロック力を強力に発揮したい場合に適しています
- ミスミ「ランナー流量調整ピン」は、2個取り以上のコールドランナー金型で、キャビティ間の充填バランスを調整したい場合に活用できる部品です。 ファミリーモールド(2種類以上の成形品を1つの金型で加工する金型)では、各キャビティの体積が異なっているために、ほぼ同時に充填させるためにはランナーやゲートのバランスを図る必要があります。ランナー断面サイズやゲートサイズの調整は、金型の追加工を何回
- ミスミ「トンネルゲートブランク」は、成形品の裏面や側面にトンネルゲートを設けたい場合に好適なゲートブランクです。 成形品の表面や体裁面の側面にゲートを設けることが許されない場合には、カーブドゲート等によって、裏面部やリブ側面などにゲートを設けなければなりません。 その際にはカーブドゲートをデザインして形状設計をし、さらにマシニングセンタや放電加工によって特殊な曲面加工をしなければな
- ミスミ「ボールプランジャ・キャップタイプ」は、スライドコアの位置決めなどに使用する部品です。 従来よりスライドコア等の金型内で移動する部品の位置決めをするために、先端に鋼球が設けてあり、コイルスプリングで鋼球を前後させて位置決めできるボールプランジャが使用されていました。 今回新商品として開発された「ボールプランジャ・キャップタイプ」は、ボールプランジャ本体の底部につば部が設けてあり
- ミスミ「二色成形用スライドコアユニット」は、二色成形用金型(二材質用成形金型)のアンダーカット部を処理するためのスライドコアユニットです。 二色成形では、固定側を共通化しておいた上で、一次側成形(最初の樹脂の成形)と二次側成形(後の樹脂の成形)を、可動側を回転やスライドさせて実施する方法が主流となています。可動側は、一次側キャビティと二次側キャビティの双方に対峙しなけらばならないために
- 最近のプラスチック射出成形加工では、新しいスーパーエンジニアリングプラスチックや添加剤を含んだプラスチック材料を使用し、高速充填で金型内に樹脂を注入する成形加工が増えてきています。このような傾向が増えることによって、量産加工中に金型に発生する現象の一つに、ガス溜まりやエアベント詰まりがあります。 ガスは成形材料の内部から発生し、金型の表面や入れ子の隙間、エアベントに付着して徐々に蓄積をして
- 高精度研磨プレートは、基準面直角度、板厚平行度が5ミクロンメートル、平面度が5〜10ミクロンメートルの高精度に仕上げられた研磨プレートです。 材質はNAK55またはNAK80で、硬度は37〜43HRCとなっています。 6面がサーフェイス研磨仕上げされており、面粗さも良好で(算術平均粗さ0.8a)、キャビティ本体やスライドコア、型板等に使用が可能です。 外形サイズは、最小10ミリ×10ミリ
- 金型デートマークセット−ダブルリングタイプは、インサイドアローと二重のリング構造で構成されています。二重のリングに書き込まれた文字情報を1つのデートマークセットで表示ができますので、省スペースでより多くの生産情報を成形品表面に転写させることができます。6年間の年表示と月表示がセットになっています。 また、6年間使用できますので、従来のインサイドアロー交換の手間が省け、コスト削減につなげること
- ウレタンスプリングは、3プレート構造金型のランナーストリッパープレートと、型板の開きをサポートするための部品です。 通常は、ランナーストリッパープレートは、引張りリンクやプラーボルトによって、機械的に強制的に開くような構造が採用されています。ランナーストリッパープレートは、開くタイミングが速やかに作動することができると、ピンポイントゲートの切れ味も改善されますので、開く動作をアシストするため
- ピンポイントゲートブシュ−内径テーパタイプは、ピンポイントゲートの二次ランナー先端部の形状を、テーパ形状に設計した新商品です。 従来のピンポイントゲートの二次ランナー先端部の形状は、SR形状(球状)になっている場合が大半でしたが、成形加工するプラスチックの種類によっては、ゲートが切断される際に、ゲート切断状況が「むしれ」を生じたり、「へそ残り」が生じたりする不安定な切断になる場合がありました
- エクステンションノズル用スプルーブシュ SXZWMは、射出成形機の延長ノズル(エクステンションノズル)を使用する際に適応したスプルーブシュです。 延長ノズルは、射出成形加工において、以下のような優れたメリットを提供します。
- カートリッジヒータ均熱タイプは、金型のキャビティ等の被加熱物の形状や放熱量に合わせて、ヒーターのワット数を3つのゾーンに分けて設定することができます。このような設定によって、温度分布を均一化することができます。 成形品の形状や使用するプラスチック、エラストマーの種類によっては、金型の温度分布の不均一が成形品の外観品質や寸法精度に影響を与えることが考えられます。 このような温度変化に敏
- ハイス鋼・螺旋溝加工付エジェクタピンは、エジェクタピンの外周へ螺旋状の溝を加工したハイスピードスチール製(高速度鋼SKH51)のエジェクタピンです。 現在まではSKD61製(熱間ダイス鋼)の螺旋溝加工付エジェクタピンは、商品として先行販売されていましたが、より強靱なハイスピードスチール製のエジェクタピンを、今回はバリエーションとしてラインナップさせて頂きました。 ハイス鋼・螺旋溝加
- 電子部品や通信機器部品、医療用部品などの精密小型成形品を射出成形するための精密小型金型の需要が急増しています。 成形機の型締力は5〜20トン程度になり、これらの成形機に使用する金型はコンパクトなサイズとなってきます。当然に使用される金型部品も、小型化のニーズが求められています。 ミスミでは、このような精密小型金型標準部品をラインナップしており、お客様のリクエストにお応えできるような研
- ミスミ「ガス抜きストレートコアピン」シリーズは、プラスチック射出成形の際に発生するガスやキャビティ内部のエアーを、排出促進するための部品です。 プラスチックは、溶融して金型内部へ充填される際に、高速で流動しながら狭いキャビティの中を走り抜けていきます。特に最近では、プラスチックの素材にガラス繊維や難燃剤などの無機成分、化学成分が配合されていたり、新しいプラスチック素材でガスを発生しやす
- ミスミ「スナップリング付きボールガイド」は、エジェクタガイド用に開発されたボールガイドブシュです。プレーンガイド方式と比較して、焼き付きやかじりの発生する危険性が大幅に低減されます。リニアタイプのガイドブシュ(EGBL)もこのような目的で開発された製品ですが、「スナップリング付きボールガイド」は、さらに使用している鋼球の絶対数が多くなっており、高い動定格荷重を得ることができます。 予圧
- ミスミ「超精級角エジェクタピン」は、コネクターや電子部品用金型に最適な、超精密な角エジェクタピンです。 電子部品関係は、日を追って軽薄短小化が進んでいます。成形品をキャビティから離型させるためには、エジェクタピンが使用されますが、角エジェクタピンでなければならない場合もあります。小型精密な成形品の場合では、より小さなサイズの角エジェクタピンが必要になり、かつバリを防止するために寸法公差
- ミスミ「位置決めストレートブロックセット-PL面取付・L寸ショートタイプ」は、金型の可動側−固定側の位置決めをより精密に実現するために開発された製品です。 プラスチック射出成形金型は、可動側と固定側に金型が開き、金型が閉じるときにガイドピンとガイドポストで概略の位置を決めながら金型が閉じていって、最終的にはキャビティとコアが閉じられます。この際に、キャビティとコアの相対位置が精密に位
- ミスミ「ボス用コアピン−ガス逃げ穴付きタイプ」は、成形品にボス形状を作りたい場合に最適なコアピンです。 プラスチック成形品には、位置決めの目的や他のプラスチック部品と熱かしめ融着をするために、ボス形状を設けることがあります。OA機器のハウジングや家電製品の筐体などでは必須の形状になります。 ボス形状は、相手方の穴形状へ挿入しやすくするために先端部へC面取りを施したり、根元部の応力集中を回
- エジェクタピンの高速摺動による、かじり防止に効果があります。 らせん溝を伝わってモールドデポジット(樹脂やに等の堆積物)、金属磨耗粉などがコアの外部へ排出され、焼き付き等の異常磨耗を防止することができます。 鉢巻形状の油溝やエジェクタピンの軸方向へ付与したエアベントは、焼き付き防止の効果が思うように得られない場合が多いようです。 PPS樹脂(ポリフェニレンサルファイド)、LC
- ランナーロックピン−ストレート・スタンダード(導入部付)タイプーは、ピンポイントゲート構造金型のランナーロックピンのバリエーションとして開発された商品です。 ピンポイントゲートは、一般に、3プレート構造金型を使用しますが、ゲートランナーを固定側から抜くためにランナーロックピンを使用します。 ランナーロックピンの先端部にはアンダーカット形状が設定されていて、ゲートランナーを強制的に抜
- スプリングガイド付きプッシャーピンは、固定側(キャビティ側)に成形品が離型不良で残ってしまいやすい成形品のアシストをするために開発された部品です。 成形品の形状の関係で、固定側に肉盗み(肉逃げ)を設けなければならない場合等では、金型のパーティング面が型開きする際に、成形品がそれらに抱きついてしまい、固定側に残ってしまう不具合が発生する場合があります。このような現象を離型不良と呼んでい
- 小型電子部品や精密機械部品などの射出成形加工では、1個取り、2個取り、最大でも4個取り程度で小型モールドベースの金型を使用し、射出成形機の最大型締力も15〜5トンクラスを使用する事例が急速に増えてきています。 成形品が微小化していますので、溶融樹脂の流路であるランナーやスプルーもそれに伴って細くすることが必要です。 過剰な太さのランナーやスプルーは、成形材料を浪費しスクラップを増大させる
- 金型デートマークセットは、プラスチック射出成形品の表面に、製造年月日や樹脂の種類を転写するための部品です。 家電用品リサイクル法の施行や、プラスチック製品の分別回収などの対応を行う上では、重要な意義がある部品です。 ところで、従来の金型デートマークセットは、金型のキャビティまたはコアの上面から、デートマークセットを、あらかじめしまりばめに加工しておいた取り付け穴に叩き込む方法で、固定
- 超精密金型を設計し、金型を立ち上げねばならない場合、キャビティ・コアの設計や機械加工には、細心の注意を払わねばなりません。 しかし、うっかりしてしまうのが、エジェクタピンの取り付け孔の加工精度と、エジェクタピン自身の寸法精度です。 エジェクタピンは、成形品の一部を押すために、キャビティ空間に接する位置に配置されますから、エジェクタピンとコアの取付孔のクリアランス部分には、樹脂が入り込
- スライドコアがかじりを起こして、金型を破損してしまった経験はありませんか? スライドコアは、毎ショットごとに作動を繰り返し、スライドコアとスライドプレートやガイドレールの側面に接触を繰り返します。その間に、クリアランス部にはガスや脂(やに)、水分などが付着して、異常摩耗を起こし易い環境が徐々に形成されて行きます。 さらに、金型温度が上昇してゆくと、スライドコア自身や金型の部分が熱膨張してい
- 「ピンポイントゲートブシュ-小径タイプ-」は、精密小型のピンポイントゲート構造金型向けに開発された新商品です。 超小型サイズの歯車や時計部品、電子部品、精密機械部品などでは、ゲートブッシュの外径寸法がφ2mm以下でないと金型に配置できない事例が増えてきています。 その背景には、成形品の小型化、薄肉化、軽量化などのトレンドが影響しているものと推察されます。 今回開発したブシュは、段付き構
- 「エジェクタプレート戻り確認スイッチ」は、エジェクタプレートが元の位置に完全に復帰していることを確認するための装置です。 最近の射出成形機は、全電動式が主流になり、ハイサイクルで成形が可能になりました。その反面、金型が異常なく作動をしてくれないと、金型が破損してしまう可能性が高くなったとも言えるでしょう。 射出成形金型は、連続して成形加工を続けていますと「やに」やガス成分が金型の摺
- 「エジェクタプレート早戻し装置」は、エジェクタプレートを、金型のパーティング面が閉じるよりも前に、元の位置へ復帰させるための装置です。 金型の構造によっては、スライドコアの移動ストロークの途中にエジェクタピンを配置しなければならない場合があります。このような構造の場合は、スライドコアが戻るよりも前にエジェクタピンが元の位置へ復帰していないとスライドコアとぶつかってしまい、金型を破損し
- 「ミニスライドコアユニット」は、成形品の外側アンダーカット部分を処理するためのスライドコア機構をコンパクトなユニットとした商品です。 従来のスライドコア機構は、
- 今回は、電鋳製ピンポイントゲートブッシュを紹介します。 ピンポイントゲート用のゲートブッシュは、ゲート先端部の磨耗が発生した際に、部品交換をすることだけで容易にメンテナンスができる標準部品です。 ところで、射出成形加工におけるサイクルタイムは、ピンポイントゲート部の冷却時間が大きな影響を与えています。ゲート部が太いと冷却時間が長くかかりますので、できるだけ細い方が冷却時間を短くす
- ガラス繊維入りのエンジニアリングプラスチックを使用するピンポイントゲート構造射出成形金型では、ピンポイントゲート部が摩耗によってゲート穴が変形したり、拡大したりする不具合が量産成形時にしばしば発生します。 ゲート穴が摩耗してしまいますと、以下のような不都合が生じるおそれがあります。
- 射出成形金型の可動側と固定側の位置ずれを防止するためには、ガイドポスト−ガイドブッシュを使用したり、「位置決めブロックセット」、「テーパブロックセット」を使用したりしています。 型板の「キャビティ取り付け用ポケット彫り込み位置」と「ガイドピン」、「ガイドブロック」の位置関係で考えた場合、可動側型板のみ若しくは固定側型板のみでは、位置精度が管理されていたとしても、可動側型板と固定側型板
- PPS樹脂や液晶ポリマー用の射出成形金型では、キャビティ表面温度を100℃以上に保つ必要がありますので、油による温度調節やカートリッジヒーターによる温度調節が必要になります。 市場で普及しているカートリッジヒーターの温度調節方法は、電源のオン−オフによって制御する「ON-OFF制御」が多用されています。 「ON-OFF制御」は、簡単なスイッチ切り替え装置で構成されているため、比較的コ
- 生産ショット数の多い金型では、エジェクタピン穴が磨耗し、成形品にバリが発生することがあります。 バリの修正のためには、金型の可動側コアの入れ子修正や、新規製作による交換が主に採用される方法ですが、いずれも多大な時間と修正コストが必要になります。 このように、あらかじめショット数が大きく見込まれる金型では、エジェクタピン部の摩耗を見越して、メンテナンスが速やかにできる金型構造が推奨さ
- これからのプラスチック射出成形金型では、成形品の形状を正確に、安定して成形することは最低限のスペックとしてとらえられ、さらに成形サイクルをいかに短くできるかが金型の評価を左右することになるでしょう。 通常、成形サイクルの工程の中で最も大きなウエイトを占めるのが、冷却工程です。 冷却工程の時間を短縮するためには、溶融樹脂の充填が完了した後のキャビティ表面からの熱を効率的に奪い、成形品